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WEB美術展
シュルレアリスムを中心に好きな美術を紹介。
フリーダ・カーロ Frida Kahlo
フリーダ・カーロ(1907-1954)メキシコを代表する女流画家。波乱の生(バス事故、度重なる手術、足の切断、同性愛、あのトロツキーと不倫!などなど…)を駆け抜けた画家で、今なお彼女を信奉するものは多いです。
彼女の作風に関しては、同じく画家で夫だったディエゴ・リベラの言葉を、映画「フリーダ」の中から引用しましょう。
彼女の絵は辛辣で優しく、鉄のように堅く、蝶の羽のように繊細だ。笑顔の愛らしさ、残酷さ、人生の苦みを持っている。
美術史的な点を補足すれば、彼女の絵には「幻想絵画」と呼んでもいいような、シュルレアリスムの要素が含まれています。強烈な印象を残す彼女の作品は、フランスのシュルレアリストたちにも影響を与えているそうです。
ネックレスをつけた自画像 (1933)
つながり眉毛!うっすら口ひげまで生えています。
髪を切った自画像 (1940)
自画像 (1940)
アデリータ、パンチョ・ヴィラと私 (1927)
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キュビスムの影響が垣間見えます。
私の誕生 (1932)
ヘンリー・フォード病院(空飛ぶベッド) (1932)
流産の経験が反映されている作品。
生命の花 (1932)
大地の果物 (1938)
静物画。まるで内臓のようです。
折れた背骨 (1944)
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代表作。
モーゼ(創造の核)(1945)
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希望の樹 (1946)
背後の傷を負った女性はフリーダ自身。バス事故が原因で傷を負い、彼女は死に至るまで後遺症に苦しみ続けました。
小鹿 (1946)
ドロシー・ヘイルの自殺 (1939)
ドロシー・ヘイルはアメリカの画家、ガーディナー・ヘイルの妻。夫の支えを失った彼女は、貧困と絶望から自らの命を絶ちました。
吊り下がる私のドレス (1933)
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「軽く刺しただけさ」 (1935)
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実際にあった殺人事件をモチーフにした作品。タイトルは逮捕され、糾弾された時の犯人の言葉だそうです。
根 (1943)
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二人のフリーダ (1939)
死の考え (1952)
ご尊顔。
フリーダ・カーロについてもっと知りたい方は、映画「フリーダ」を是非ご覧ください。素晴らしい出来の伝記映画です。