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WEB美術展
シュルレアリスムを中心に好きな美術を紹介。
オディロン・ルドン Odilon Redon
オディロン・ルドン(1840-1916)はフランスで活躍したの画家。幻想・怪奇を主題にした、ファンタジックな作風です。木炭やリトグラフの「黒<ノワール>」作品、吸い込まれるような色彩感の水彩・油彩作品と、作品を大きく二つに分けることが出来ます。
悲惨な幼年期を過ごしたこともあり、作品にはどこかトラウマティックで現実逃避的な部分があります。現代の漫画家もびっくりの不思議な怪物たちは、不思議な魅力を持っています。
海の守護霊 (1875)
森の精霊 (1880)
泣いている蜘蛛 (1881)
これらの素描についてはルドンの興味深い言葉があります。
「私のデッサンはただ「呼び起こす」だけで自分自身を明らかにしません。それらはなにも確定しません。それらは音楽とおなじく私たちを定めがたい曖昧な世界に置くのです。」
絵画による非現実の喚起、現実逃避。
自画像 (1880)
ベアトリーチェ (1885)
キュプロクス (1898-1900頃)
The Golden Cell (1898-1900頃)
仏陀 (1905)
ペガサスに乗るミューズ (1907-10)
花 (1903)
アポロンの馬車 (1910)
ドラクロワの天井画「アポロンの凱旋」に強く感動したルドンは、この作品を描き上げました。
パルジファル (1912)
トルコ石色の花瓶の花(1911)
ヴィオレット・エイマンの肖像(1910)
このような色彩感を持つ画家は歴史上ルドンのみでしょう。魅力的な世界を堪能して頂けたでしょうか。