クラシック入門夢十夜 第五夜~“室内楽”入門


 残念ながらクラシックがよっぽど好きでないと、なかなか聴かれることのないジャンルかもしれません。是非このページで室内楽を知ってください。




ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番より第4楽章
 室内楽の代表的な編成の一つである「ピアノ三重奏(Piano Trio)」の作品。
 室内楽なんてお上品過ぎて面白くない!なんて誤解を解くに相応しいショスタコのぶっ飛びピアノトリオです。
 ユーモアの中の狂気。病的で神経質なチェロの音色がたまらない。






バルトーク:弦楽四重奏曲第4番より第4楽章
 オーケストラと室内楽の一つの違いは、室内楽の場合それぞれの楽器単体の音色の追求に、焦点があてられていることでしょう(オーケストラの場合は全体の音色が追求される傾向にあります)。
 この作品は弦楽なのに弓を全く使わない作品。全て指で弾いて、つまりピッツィカートで演奏します。バルトークが開発したとされる(マーラーなんかはこれをバルトーク以前に使ってたりしますが)、指板に弦を強く当てる奏法は「バルトーク・ピッツィカート」と呼ばれています。
 室内楽は一つ一つの楽器の音が良く聴けるので、オーケストラとはまた違った音楽を楽しむことが出来るのです。





シューベルト:ピアノ五重奏曲「鱒」より第5楽章
 ご存知「鱒」です。それぞれの楽器が美しく饒舌に絡み合う名人芸をお楽しみください。これはオーケストラでは出せません。
 ちなみにこのような同じ旋律を楽器や調子を変えて演奏する音楽形式を「変奏曲」と言います。この楽章は「鱒」の主題による変奏曲、と言うことも出来ます。

 デュ・プレ、パールマン、バレンボイム、メータ、ツィッカーマンの五重奏!伝説的な演奏動画です。




バッハ:トッカータとフーガ
 ちょっと珍しい金管五重奏。世界的に有名なカナディアン・ブラスの演奏です。金管楽器の意外なほど柔らかな音色をお楽しみください。
 室内楽は、すなわち室内で出来る音楽ということですから、定義から分かるように大変幅広い編成がありえます。ピアノソロだって室内楽です。
 ただ、一般的に室内楽というと、このwikipediaのカテゴリに挙げられているような編成を指す場合が多いです。
 とはいえ定義はあってないようなものなので、「これは室内楽?」というような疑問を持つ必要はない、と言うことを断っておきましょう。





マルティノフ:Come in!
 ウラディミール・マルティノフの作品。弦楽合奏にソリスト2人と打楽器1人が加わっています。これも室内楽と言って良いでしょう。
 残念ながら動画は途中で途切れています。マイナーな作品なので収録盤は少ないですがクレメールの「Silencio」という盤に収録されています。




トップページへ


inserted by FC2 system