楽器の風景
楽器の世界は深い。思い入れのある楽器を紹介していきます。
ジャンベ
Djembe
ジャンベは、マリ、コートジボワール、ギニア、ガーナなどの西アフリカ地域に分布するゴブレット型の太鼓。地域によって「ジェンベ jembe」「イェンベ
jenbe」「サンバニ sanbanyi」とも呼ばれます。今となってはポピュラーな楽器で、ポップス、ジャズ、ロックといったジャンルでも目にすることが出来る楽器です。
起源は古く、3000年前まで遡ると考える学者もいるほど。通説としては1世紀ごろから発生・伝播した楽器だと考えられています。ちなみに適切に作られたジャンベには、木の精、動物の精、職人の精の3つの精が棲んでいると考えられています。なかなか魅力的な話です。
楽器の中心を叩くと低音が、端を叩くと高音が出ます。口径の大きい楽器になると、室内が震えるほどの質量感のある重低音が出ます。楽器本体に「セセ」と呼ばれるアクセサリーを付けることもあります。薄い金属板に金属のリングが多数付いたもので、シャカシャカという音を発します。音と見た目が一段と派手になるので、ソロで叩く時などに使うと効果的なアクセサリーです。
セセ(Kessing)を装着したジャンベ
4 Year Old Djembe Drummer
良い動画ですねぇ。音楽の本来の姿を見るようです。
Mamady Keita, Famoudou Konate & Soungalo Coulibaly
ママディ・ケイタは最も有名なジャンベ奏者です。どの奏者がママディ・ケイタかこの動画からは分かりませんが…。
West african traditional drumming lesson (Dansa)
マリのリズム。この絶妙なグルーヴ感はいかにも民族音楽的で心地よい。ほんのわずかにスウィングしてて音符がジャストじゃないんですねぇ。
Djembe, Sangban, DjunDjun - Younoussa Camara and Allya Sylla
大型の太鼓はアンサンブル用の「ジュンジュン」という楽器。
djembe drummer
正規の奏法とかけ離れた、いわゆる「邪道ジャンベ」。しかし打楽器は自由ですからこれでも良いのです。
Hang (pantam) and Djembe Recording Session At Oz
ジャンベとハング。
Ben Harper "Burn One Down"
ジャンベの使用が印象的なベン・ハーパー「Burn One Down」。
購入者希望者向け情報
サイズは小さいものから大きいものまで幅広く用意されています。好みの音色のものを手に入れるのが良いでしょう。一概に大きい方が良い音だということは決してありません。値段はサイズによって違いますが、\20,000〜\60,000といった範囲が一般的。
それより廉価なインドネシア産のジャンベ(バリジャンベ)は、マリやガーナで作るものと材質が違う(軽い木を使っています)ので、音色の面ではどうしても劣ります。が、本場の楽器に比べるとかなり軽いので、持ち運びには適しているという側面も。まず初めはバリジャンベから入るというのも選択肢の一つです。無難に選びたいのなら、バリジャンベより多少高価ですが、チューニング・メンテナンスも容易なREMOから出ている楽器がオススメです。Pearl、LP、TOCAから出ている小型の楽器はちょっと物足りない印象があるので、メーカー製を買うならREMOでしょう。
REMO製ジャンベ
ジャンベ入門はこちらのサイトも参考になるでしょう。