楽器の風景

 楽器の世界は深い。思い入れのある楽器を紹介していきます。


タブラ

 タブラ(tabla)

 タブラはインド周辺に分布する、世界的に見てもかなり人気の高い楽器。ロックやテクノ、ジャズ・フュージョンなどのジャンルでもしばしば使われることがあるので、タブラの音は耳にしたことはあるかと思います。とても魅力的な楽器ゆえに愛好家は非常に多いです。しかし、その反面「世界一難しい打楽器」と呼ばれるように、まともにインド音楽のコンテキストで使えるレベルに到達するには、実に十数年単位の修行が必要と言われます。奏法それ自体もさることながら、インド音楽の理論を体得するのに尋常じゃない苦労をします。インド音楽の理論を少し勉強すれば分かることですが、あれは留学でもしないと無理です。ロックやテクノなどの特殊楽器として“とりあえず叩きたい”というレベルなら数年のトレーニングで音は出るようになるので諦めずに練習することが大事です。

 タブラ(Tabla)は一般名詞として「太鼓」を意味します。「タブラ」という語には、アラビア語で同じく「太鼓」を表す「トゥンブール」、これが西洋に転化した語である「タンバリン」との関連も指摘できます。楽器は民族の歴史でもあります。キタラ→ツィター・ギター、など名前に注目するとなかなか面白いですね。



Tabla maestro: Pandit Anindo Chatterjee
 このようにバヤ(低音)とタブラ(高音)を各々の手で叩きます。この速さ!





the tabla drum master!!
 白い服の奏者は、世界一のタブラ奏者、ザキール・フセイン。弦楽器は「サーランギ」という楽器です。インド音楽の何が凄いかと言いますと、これ拍子を数学的に計算してるんです。ラスト2分は必見。





Zakir Hussain - Tabla Solo
 同じくザキール・フセインの演奏。ジョン・マクラフリン率いる「Shakti」での演奏ですね。





John Mclaughlin SHAKTI le danse du bonheur
 こちらもShakti。爆走インド音楽。どでかい壷の楽器は「ガタム」です。ジョン・マクラフリン若いなぁ。





リンク集

タブラについて
ボケ防止のためのタブラ・レッスン
必読タブラの選び方
www.tabla.jp(タブラレッスン)




購入者希望者向け情報

 インターネットを使えば通販で買うことが出来ます。輸入に波があるようで、新品が手に入らない時期は全く手に入りませんが、数ヶ月待てば入荷するので気長に待ちましょう。大き目の打楽器専門店(浅草JPCなど)にも置いてありますが、品が粗悪な場合も多々あります。意外とネット経由で買った方が良いものが手に入ったりするから難しいです。価格は購入時期や楽器のグレードによってまちまちで、大体\20,000~\50,000の範囲で収まっているようです。タブラは挫折者が多いので、中古販売が比較的盛んです。ヤフオクなども随時チェックすると良いでしょう。
 参考までに、私のタブラはティラキタというサイトで2003年に買いました。どこぞの楽器屋で見かけたものよりは格段に良い楽器です。




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