楽器の風景

 楽器の世界は深い。思い入れのある楽器を紹介していきます。


ディジュリドゥー / ディジュリボーン


 Didgeridoo(Didjeridu)


 ディジュリドゥーは世界最古の管楽器と言われる、オーストラリアの原住民・アボリジニの楽器です。遺跡の壁画などから、少なくとも1,500年前には存在していたことが分かっています。
 指穴が無いのでメロディを奏でることは出来ません。腹に響く低音と、瞑想的な倍音を楽しむ、ある種“通向け”の楽器と言って良いでしょう。
 構造的には大変原始的な楽器ですが、演奏の際には「循環呼吸」という高度な技術が要求されます。相当練習しないと習得できない、難度の高い楽器でもあります。
 一説によれば「ディジュリドゥー」という名称は、この楽器の音のオノマトペだとか。言われてみれば「ディジュリドゥー」って聴こえますね。「ディジュリドゥー」という名前はどちらかと言うと西洋表記で、現地では「イダキ」「マゴ」とも呼ばれます。


 また、派生楽器として、チャーリー・マクマーンが開発した「ディジュリボーン」という楽器も存在します。
 トロンボーンよろしく、管の長さを調整でき、音階を演奏することが出来ます。軽く衝撃を受けるぐらい凄い音がする楽器です。下の演奏動画をお楽しみに。

 Didgeribone




Jeremy Donovan playing Didgeridoo
 まずはディジュリドゥー。最高峰の演奏です。
 もっとも西洋音楽に慣れた耳には、なかなか抵抗感のある音楽かも知れません。響き続ける低音を中心に聴くと、ディジュリドゥーの魅力が良く分かるでしょう。





Introduction to the Didjeribone
 
そしてこちらがディジュリボーン!この音色…倍音って素晴らしい。




Hang Drum and Didgeridoo
 ハングドラムとディジュリドゥー。




Jono Callow Didgeridoo and Drum Demo
 ディジュを吹きながら太鼓を叩く。素晴らしいです。




Didgeridoo | Larry Winiwini - yirdaki extraordinaire
 本格的な演奏。




Didgeridoo in Gdansk
 ディジュリドゥーとハーディガーディ




SHINOBU
 ディジュリボーン。




Franco solo : Didjeribone
 自由なスタイルのディジュリボーン演奏。うーん楽しい楽器です。







購入者希望者向け情報

 とても普及している楽器なので、大きめの楽器屋に行けば、打楽器のコーナーにひっそりと立てかけてあるでしょう。竹製、チークウッド製、PVC製など材料は様々ですが、一本目としては廉価で取り扱いやすいPVC製のものが良いかと思います。
 普及価格のものなら高くても1万円もしない楽器ですが、現地風に「イダキ」と銘打たれたような本格的な楽器は、かなりお値段が張ります。高いものは10万円以上します。
 ディジュリボーンは各種通販サイト(ふろむ・あーすディンカム・オージー倶楽部)などから買うことが出来ます。定価は12,800円です。





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