楽器の風景
楽器の世界は深い。思い入れのある楽器を紹介していきます。
ニッケルハルパ
Nyckelharpa
ニッケルハルパはフィドルやハーディ・ガーディから派生したと考えられている、共鳴弦を持つスウェーデンの擦弦楽器。弓で弾くハーディ・ガーディと言っても良いかも知れません。ニッケルは「鍵盤」、ハルパは「ハープ」を表します。
ハーディ・ガーディ同様消滅しかけていた楽器でしたが、1960年代にアウグスト・ボーリンが改良を施し、リバイバルされた楽器です。ハーディ・ガーディに比べるとマイナーな存在ですが、世界的に愛好家は多いです。また、音楽的な表現力ではニッケルハルパに軍配が上がるでしょう。個人的にもこちらの方が好きだったり。
Water,Vatten
ニッケルハルパでスウェーデン民謡。ホールで弾いているかのような不思議な残響は共鳴弦によるもの。
Bach on Nyckelharpa
ニッケルハルパでバッハ。こうした芸当が出来る点で、ハーディ・ガーディとは明らかに特徴を異にしますね。
Swedish Spelman 2006
独特の残響は録音では落ちてしまいがちですが、これは良く録れています。
Sweden - National Anthem
スウェーデン国歌「いにしえの君、自由なる君よ」。スウェーデン行きたくなります。
Spelmansgladje
Edward AnderzonとElin Skoglundによるニッケルハルパ2重奏動画。
Bengt Nordfors plays Bellman
歌付き。
http://www.youtube.com/watch?v=jmuFM1H6zB8
Nordman "Det sista du ser"
スウェーデンの大衆音楽。ニッケルハルパも聴こえます。面白い節回しですねぇ。
購入者希望者向け情報
国内ではまず売ってないと思ってよいでしょう。職人に連絡を取って製作してもらうのが一般的なようです。ニッケルハルパを学ぶためにスウェーデンに留学している方のブログ(!)が参考になります。
スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ