楽器の風景
楽器の世界は深い。思い入れのある楽器を紹介していきます。
ミュージカル・ソー
Musical Saw
ミュージカル・ソーは、ノコギリです。一般的なあのノコギリを弓で弾くと、実は楽器になるんです。
形状から音を察するのは非常に難しいですが、テルミンや女声に似た、透明度の高い響きを出すことが出来ます。
日本ではそこまで一般的ではありませんが、あのマレーネ・ディートリッヒも戦時中はノコギリ片手に演奏していた、というほど欧米では比較的ポピュラーな楽器です。金属板を曲げることで音を出すので、かなりの握力・腕力が必要です。マレーネ・ディートリッヒの美しい肢体はこの楽器から生まれたのではないかと一人憶測しています。
どうぞ演奏動画をご覧ください。初めて聴く方にはちょっとした驚きでしょう。
Musical Saw - Austrian Folklore Music
ミュージカル・ソーによる民謡メドレー。
Musical Saw
Musical Saw - Ave Maria
アヴェ・マリア。
Lara's Theme
ドクトル・ジバゴの「ララのテーマ」。
Accordian, guitar and musical saw performance
こうやって聴くとすごく存在感のある音ですね。
Chorus of the saws play "Somewhere Over The Rainbow"
合唱とミュージカル・ソー。カオス…。
購入者希望者向け情報
比較的大きなノコギリであれば、問題なく楽器として扱えます。納戸や倉庫にノコギリがありましたら是非試してみてください。弓はヴァイオリンの弓でも良いですし、無かったらプラスチック棒とアクリルの糸(釣り糸など)で自作することも出来ます。
もちろん演奏用のノコギリも販売されています。2〜3万と言った相場。「ミュージカル・ソー 販売」で検索すれば見つかります。