Heart Rock Cafe 〜 魂のロック

 
大好きな往年のロックバンドを(出来るだけ)動画付きで紹介。


Mike Oldfield


 マイク・オールドフィールド(1953-)イギリスのマルチ音楽プレイヤー。エクソシストのテーマとしても知られる「Tubular Bells」は誰もがご存知のはずです。初期はプログレッシブ・ロック、中期以降は映画音楽やポップスを手がけるようになりました。現在も活躍しています。
 長いキャリアの中でもやはり魅力的なのは、初期の長編作品時代。「チューブラーベルズ」「オマドーン」「ハージェスト・リッジ」「呪文」の4作はロック史、音楽史に残すべき傑作です。その音楽は、多重録音を駆使したもの(独りで複数の楽器を演奏しています)で、ミニマル・ミュージックとケルト音楽の影響が強いものです。人懐っこいメロディを作ることにかけては右に出るものはいません。個人的に「現代のチャイコフスキー」と勝手に呼んでいます。旋律の展開や楽器法など、技術的な部分での音楽の「効果的な聴かせ方」が見事。ギターの音色もかなり特徴的。ブライアン・メイと並ぶ、変な音のロックギタリストです。
 音楽の作りが純音楽ばりに伝統的で真摯です。暗い少年期を過ごし、音楽オタクだったというから納得。なるほど「オマドーン」のジャケ写はオタッキーです。年を取るにつれてファッションも洗練され、音楽もポップス志向のすっきりとしたものへ変化していきます。


ジャケット写真にみる容貌の変遷








 美白。


The Exorcist
 エクソシストで有名になった「Tubular Bells」前奏部分。




Mike Oldfield - Montreux 1981 - Tubular Bells
 モントルー・ジャズ・フェスでの演奏。凄い。





Mike Oldfield - Montreux 1981 - Ommadawn
 モントルー・ジャズ・フェスでの「オマドーン」演奏。







Mike Oldfield - Hergest Ridge
 「ハージェスト・リッジ」より。素晴らしい才能です。




Hergest Ridge
 ハージェスト・リッジの名場面を演奏。この部分は本当に息を飲む美しさ。是非CDで聴いて欲しい。




Mike Oldfield - Incantations - Space Movie
 「呪文」を宇宙の映像とともに。最初の部分は未収録のディスクもあります。ファンの方でも初めて聴く方もいるのでは。





Mike Oldfield - Exposed - Incantations
 これは消されてしまうかも。「呪文」のライブ映像。














Mike Oldfield - Tubular bells
 変奏「チューブラーベルズ」。Tubular Bellsとは「棒状の鐘」を意味します。




Tubular Bells
 Ed Starinkによるシンセサイザーカヴァー。




The Best Part Of Tubular Bells
 チューブラーベルズ終盤部。楽器が次々と参加していきます。なんとほぼ全部の楽器を一人で弾いています、多重録音って凄い。遊び心があってとても魅力的な箇所です。最後は勿論「Tubular Bells」!



Mike Oldfield Tubular Bells 1 live in HGP






Mike Oldfield - Ommadawn (1980)
 貴重な「オマドーン」のライブ映像。




Mike Oldfield - On horseback
 「オマドーン」終曲「On horseback」。




Mike Oldfield Tubular Bells II Premiere
 愛すべきTubular Bellsのアナザー・バージョン。これも大好きです。


















残念ながらYouTubeにはこれ以上上がっていませんでした。


ディスクレビュー


Tubular Bells

 傑作にして代表作。若干19歳の時の作品です。音楽大好きオタク青年、といったオーラをぷんぷんと感じさせます。どうしても「エクソシスト」のイメージがありますが、音楽は包容力のある暖かなものです。当時の空気でもあった、「ロックとクラシックの融合」といった一大テーマに対する答えにもなっています。


Hergest Ridge

 第2作目にして、マイク・オールドフィールドの「田園」交響曲。第一部の9分から始まるアンサンブルは絶美。音楽ジャンルなんてもののに拘泥する愚かさを感じさせます。


Ommadawn

 民族音楽を取り入れた作品。後にそういったワールド・ミュージックが流行りますが、その先駆けにして最初の成功作です。ケルト音楽をベースに、アフリカ音楽の要素も見られます。第二部で聴かれる「二胡」のような音の特殊な楽器は、アイルランドのバグパイプの一種「イリアン・パイプス」だとか。ドローンが聴こえないのでちょっとバグパイプに聴こえませんね。曲の最後はシングル化もされた「On Horseback」。マイキーの牧歌的な歌声が披露されています。歌詞の中には「Hergest Ridge」という単語も。




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